社畜提督は轟沈艦娘の夢を見るか

このエントリのまとめ
艦これのためにVAID Duo 13買いました。

前々回のエントリb:id:hageatama-ブコメしたエアリスが死んだ15年前のあの時から、ヒロインの喪失は単なるデータ上の事では済まされないと身に染みて生きてきた。という言葉に対する違和感を言葉にしようと思ったまま気付いたらもうじき1年が経ちそうなので今更それについて書いてみる。というか、新しいVAIO Duo 13のキーボードの使い勝手をみるために思いついた長文のネタがこれだけだった。
長い間温めたネタのわりには特にアイデアノートなども作っていないので、言葉を思いついたままにキーボードを叩いていくつもりなのであまり実入りのある話はしない。


エアリスを含むゲーム上のヒロインたちの喪失*1と、艦娘の轟沈・担当アイドルの引退が違うと感じるのは、ひとえに「ゲームキャラと、その喪失感を共有できるか否か」にあると考えている。
死を迎えるにしろ、異世界に取り残されるにしろ、ラスボスになるにしろ、RPGAVGでの「登場人物の喪失」については必ず主人公や他の登場人物たちがその喪失に関するレスポンスをプレイヤーに見せてくれる。
エアリスの死についても、アバランチのみんなは悲しんでくれたし、僕(プレイヤー)はそれに共感することでその悲しみを共有することができた。何かをなくしたとき、人はそれを惜しんだり悲しんだりといった代償行為をおこなうことでその喪失感を昇華して乗り越えていく。
エアリスが死んだときにも、ゲームの中でもみんながそれを悲しんだ。その代償行為をプレイヤーが共有することで、それを乗り越えて先に進んでいくことができた。
轟沈は違う。誰も悲しまない。
轟沈した本人は悲しげに沈んでいくし、Bランクで引退したアイドルもその悔しさを隠さない。でも彼女たちのいなくなった世界は、彼女たちがいなくなったことを知らないまま同じ日常が進んでいく。彼女たちは生まれた時から、その世界に存在しても存在しなくなっても変わらないものとして発生する。沈むときにも、その世界には初めから存在しなかった、発生しなかったものとして時が進んでいく。
那珂ちゃんが海の底に消えていった悲しみは誰とも共有できなくて、だからプレイヤーである自分自身が自発的に悲しまないといつまでたっても昇華できない気がしていて。その「自分自身で弔わないといけない」という事実そのものが重くって、艦娘の轟沈が精神にくるのだと思っている。
自分が十年も前の伊織様の引退を未だに引きずっているのは、結局のところ、当時の自分が弔いという重さから逃げたためにいつまでたっても昇華ができずに今に至っているという情けない事実があって、その情けなさが更に重石となって昇華が遠ざかり続けているという女々しい事情からくるものなのだ。

結論
VAIO Duo13のキーボード、ストローク浅めでキーピッチはやや上下に狭いものの、思ったよりは快適にタイプできるので職業PGとか文筆家でない限りは快適にキーボード使えました。

ソニー SVD13228DJB VAIO Duo 13

ソニー SVD13228DJB VAIO Duo 13

*1:死んでしまうエアリスもそうだし、サガフロのメイレンも特殊な形での喪失を迎えるし、パーティメンバーじゃないけど、LIVEALIVEのアリシアも主人公目線で見たら「喪失」といえるかもしれない……って、スクウェアのヒロインばっかりじゃないか! なんだこれ!!!