ガニメデの優しい巨人
今日読んだ本。
ガニメデの優しい巨人。
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1981/07/31
- メディア: 文庫
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心優しいガニメアンのエゲツない所業。それでも彼らを友人と信じる人類。
これはそんな二人の不器用な恋を描いたハートフルラブコメディではありません。ビタイチそんな要素は存在しません。
結局、最後の最後まで紳士的だったガニメアンの姿に心を打たれる。報われない旅を2500万年続け、そしてまた当てのない旅路に就く。
それが彼らの罪悪感から出た行動であるにしろ、ガニメアンの決死行が成功せんことを祈る。
ああっ、続きが気になるー!
地球にガニメアン語のメッセージを送信したのは本当にガニメアンなのか、とか。ガルースたちは無事に巨人の星に辿り着けたんだろうか、とか。
でも、次巻のあらすじを見る限りでは、そのへんの記述はまるっと抜けているんだよなあ。ゾラックやシローヒンの性向には好ましいものがあっただけに、彼らをもう見られなくなるのは寂しい*1。
さて。最近はSFに読書が偏重しているけど、薦められた作品を一通り読んだらまたラノベに戻るつもり。
読みたい本もそろそろ溜まってきたし。
*1:すぐに「巨人たちの星」を買って読む予定なので、彼らが登場するにしろしないにしろ、その方面のネタバレは勘弁してください。