最近のミーとマイシスター

のろけ。

読書感想文・その一

「感想文手伝ってー」
手伝うて、何すんねん。代わりに書けとか言ったら切れるぞ俺。
「感想文の感想してー」
まぁ、それぐらいだったら。課題図書貸せ、読むから。
「うん」


(30分後)


つまんねー。
「全部読んだ?」
読んだ。つまんねー。
「何で?」
主題が最後までぶれて何が言いたいのかさっぱり分からんし、伏線は投げっぱなしで放置されてるし、何がどうやってこんなのが課題図書に選ばれたのか分からん。教育委員会に都合のいい内容かと言ったら、そんなこともないし。
「酷っ。私、それで感想文書くのに。ところで伏線って(以下略)

感想文の感想、その2

「書いたー」
よし、貸せ。去年も言ったけど、あらすじ書いてたら切れるぞ俺。
「大丈夫。最初の3行ぐらいだけあらすじで、あと全部感想」
そっか。


(5分後)


よし、切れよう。
「何でよ」
阿呆か、何が最初の3行だけがあらすじ、やねん。貴様、最後の5行しか感想ないやんけ。比率逆やんけ。
「ちゃんと感想なってるやん!」
なってへんわ阿呆。あ、弟、ちょっとこれ読め。
弟「あー。なにこれ、あらすじ写したん?」
「ちゃうわ!」
とにかく書き直しな。
弟「書き直しな」
「兄ちゃんたちのあほー。嫌いや」
俺もお前嫌いだから早く書け。
「まじあほー」

そのさん

「書いたー」
よし、貸せ。


(2分後)


よし、お前これ音読してみろ阿呆。
「なんで?」
お前、これ語尾が「思った」だけやんけ。確かに最初の感想文モドキでの感想らしきものは語尾が「思った」だったけど、だからって全部の文末を「思った」だらけにしてどないすんねん。
「感想なんだから思ったこと書くの当たり前やん」
当たり前だからわざわざ書くなっつーねん。感想文なんて誰が書いても思ったこと書くのが当然やねんから、○○と思ったなんて書かなくても作者が感じたことを書いてあるに決まってるやろ。……約一名、当然の事を5行しか書けへんやつもおったけど。
「うっさい」
いいから音読しろ。書き直せ。俺ゲームしてるから後で呼びに来い。


(30分後)


「本当に思っただけだった! 兄ちゃんすごい!」
はっはっは。まぁ任せろ。と思った。
「さっきの撤回。兄ちゃん嫌いや」
俺も嫌いだと思っtグホッ! とても痛いと思っt痛い痛いマジ止めてくださいと思ったったたたたホンマ痛いです妹さん!

昨日の甲子園中継を見ながら

あー、大阪負けた。
「負けた」
昨日、三本打った子がおったから期待しててんけどな。まぁ勝負は時の運やし、しゃーない。
「しゃーない」
勝ったの、北海道の学校やな。決勝進出二回目だっけ? 北の大地からはるばると、よう頑張ったな。
「頑張ったな」
ほら、冬は雪が積もるから、東北はちょっと不利やねん。
「へぇ。でもこの学校の名前ちょっと変わってるな」
そう?
「コマが多い」
あー、駒大苫小牧。確かに多いな。
「え? 何て学校って?」
こまだいとまこまい。
「えー! ずっと『こまだいこまこまい』だと思ってた」
それは確かにコマ多いな。駒澤大学附属の苫小牧にある高校だから駒大苫小牧やねん(多分)。
「そっかー。こまだいとまこまい、よし覚えた」
こまだいこまこまい。
「……」
こまだいこまこまい。
「……」
こまだいこまこmグフォッ! マジ痛いと思っt痛い痛いマジ痛いっすホンマ勘弁してください!
「しつこいねん」
もう言いません。
「……」
……とおmごめんなさいごめんなさいちょっとしたお茶目なジョークのつもりでした爪を立てるのは止めてくださるととても嬉しいです。