Vアプリ「火吹山の魔法使い」リプレイ

一昨日ダウンロードしたFFシナリオ1のリプレイ。
プレイから時間が経っているために一部うろ覚え。


注意! 以下のリプレイには「火吹山〜」の重大なネタバレが含まれています!


辛い冒険のすえ、俺(名前はまだない)はようやく火吹山に辿り着いた。
見上げる。赤い。なるほど赤い。
なんでも、赤いから「火吹山」と呼ばれてるらしい。じゃあ青かったら潮吹山か。……誰だ。今、えろいこと考えた奴は。


山肌を歩いて登るのは不可能だと選択肢に言われたので、おとなしく目の前の洞窟に潜る。
入口で居眠りするオークをやりすごし、真っ直ぐ北に歩く。と、すぐに三差路にぶち当たった。とりあえず東に進む。
突き当たりに扉があったが、体当たりしても開かなかったのでおとなしく三差路に戻ってやり直し。


というわけで今度は西に。
通路の途中でいくつか扉があったので、以下にそのイベントを並べていく。順不同。

  • 扉の向こうで二匹のオークが緊縛ドワーフをいじめてた。俺(名前はまだない)が扉を開けた直後に、その緊縛ドワーフは断末魔の声を上げて死んだ。オークたちが俺(名前はまだない)を指差し「お前のせいで玩具が死んだ!」と怒るので、つかつか前に進んで自分の剣で緊縛ドワーフの遺体をぶっ刺した。「げへへ、楽しいな」「え、あ、うん」。俺(名前はまだない)の奇行に戸惑うオーク二人は、「新しい玩具を持ってくる」と連れ立って部屋を出た。俺(名前はまだない)もその隙に部屋から逃げた。
  • 扉を開けたら基地甲斐ジジイがこんにちは。問答無用に襲われる。「ウキー!」「待て爺さん、あんたはもう自由だよ!」「え、あ、ああ……」。爺さんはくずおれて泣き出した。何でも彼は、昔、火吹山の魔法使い(名前忘れた)に挑んで敗れたそうだ。「レバーは右を選べ」「渡し守に与える金貨はケチるな」という二つの謎の助言を受けて、いざ進め俺(名前はまだない)。
  • 部屋の宝箱を開けたらヘビさんに襲われたので一撃で屠った。宝箱にはクスリと羊皮紙が入っていて、クスリは体力・技術・運の各点を回復。羊皮紙は地図。なんとオートマッピング! ぬ、ぬるい……。
  • あと、どこかで鍵と金貨(1枚)と盾を手に入れた。

通路を鉄格子が塞いでいる。周りを見ると、格子の横にレバーが二つ。
「右だったっけな」
右のレバーを引くと、ぎぎぎぎと音を立てて格子が上がっていった。


更に進むと広い川に出た。この川を渡るには、以下の4つの手段があるらしい。

  • 渡し守を呼ぶ
  • ぼろっちい筏を使う
  • ぼろっちい橋を渡る
  • 自分を信じて泳ぐ

非力な俺(名前はまだない)は迷わず渡し守を呼んだ。
「ねえ、この川を渡りたいんだけど」
「じゃあ金貨10枚出しな」
財布を見ても金貨は1枚しかない。
「もう少しまからない?」
「じゃあ5枚だ」
財布を見ても金貨は1枚しかない。
「もう少しまからない?」
「貧乏人は死ね!」
何と渡し守はライカンスロープ(ワーラット)だった!
……(戦闘中)。
無傷で屠る。
彼の船を拝借して向こう岸まで漕いだ。いいのかなあ。


向こう岸にもまた洞窟があった。中をうろうろしていたら落とし穴に落ちた。
そこにはゾンビの大群。
「えっと、その、こんにちは?」
「……ウガー!」
戦うしかないようだ。


ゾンビとの3連戦で負傷した俺(名前はまだない)は、他のゾンビが目覚める前に隣の部屋に逃げ込んだ。
が、何かがおかしい。この部屋、ど真ん中に棺がどでんと置いてある。何この素敵ファニチャー。
案の定、中から吸血鬼が登場した。
# 「吸血鬼」という字面を見てネギま!の彼女を思い出した俺(PL)は死ねばいい。


吸血鬼も屠って地上(と言っても洞窟内だけど)に出ると、迷宮に出た。以下、イベントを順不同に。

  • ドラゴンブレスを封じる呪文書を見つけた。
  • 金貨30枚ぐらい見つけた。
  • ドワーフがトランプで遊んでる。一瞬、緊縛ドワーフのことを思い出して気まずくなる。自分もゲームに参加して金貨5枚すった。
  • 知らないジジイと賭けをして金貨10枚儲けた。
  • サイクロプス型の石像をぶっこわして、目玉に使われていた宝石をほじくり出した。
  • 隠し通路がないか壁を叩いていたら見張りのオークがやってきた。ボコボコにしてやった。

迷宮を抜けてしばらく進むと、壁に魔法使い(名前忘れた)の絵が架かっていた。何か喋ってて五月蠅いのでサイクロプスの宝石を掲げたら、呻き声を上げて、それっきり絵は沈黙した。
お、おい。ひょっとしてこの宝石、えらい掘り出しもんだったんじゃ……!


更に進むとドラゴンが現れたのでブレスを封じる。口の中でブレスが暴発し、のたうつドラゴン。
その隙に俺(名前はまだない)はこそこそと先に進んだ。


重々しい扉を開くと、弱々しいジジイがいた。
問答無用で襲いかかった。
「愚か者め!」
ムキムキのオヤジに変身する元ジジイ。どうやらこいつが魔法使い(名前忘れた)らしい。
「貴様はここで死ぬのだ!」
「そのセリフ、そのまま返そう」
懐からサイクロプスの宝石を取り出す。
案の定苦しみだす魔法使い(名前忘れた)。動かなくなったそいつにトドメを刺して、俺(名前はまだない)は最後の部屋に入った。


果たしてそこには、大きな大きな宝箱。
今までに手に入れてきた鍵を使い蓋を開くと、中には金銀財宝よりどりみどり。
だが何より俺(名前はまだない)の目を引いたのは、グリモワールやスクロールの数々だった。そこには、火吹山の魔物たちを操る術が記してある。
ふふふ……あはははは! 今日から俺(名前はまだない)様が火吹山の魔法使いだ!


という、非常にヌルいゲームでした。原作は未プレイから、難度はぐんと下がっているんじゃないかな。かな。
と原作未経験者が言ってみる。


その代わりと言ってはなんだけど、ゲームシステムは非常に良好で素晴らしい。動作もさくさくで気持ちがいい。
卓上ゲーム未経験者にフレーバーな資料として与える分にはオススメ。
「剣と魔法のファンタジー」がどんなに生臭く泥臭く地味で辛い世界なのか、その蛆虫沸いた脳みそに叩き込んでやる!


最後に一つ、言っておこう。
こんなプレイをTRPGで実演したらコンベ出入り禁止になるから絶対にやっちゃいけないよ。
お兄さん(名前はまだない)との約束だ!


……いや、たまにもっと凄いのも来るけどさ。