マクロスF最終回を見た

すごい最終回だった!! 以下ネタバレ。


これでもかと歌を詰め込んだ濃い30分間だった。商業的に見たら「娘トラ。」の販促でしかないのかもしれないけれど、こういう販促なら大歓迎だよ!
シャロン・アップルを髣髴させる巨大ランカが、なんで「WANNA BE AN ANGEL」じゃなく「愛、おぼえてますか」を歌っていたのかずっと不思議だったんだけど、これは巨大ランカ(=バジュラ)が侵略者ではなく防衛者だったからなんだね。確かに惑星を守るのにこれほど相応しい歌もない。同時にこれはランカ自身がアルトに助けを求めている歌でもあって、Fは、こういう歌の使い方が本当にうまい作品。
ラストのメドレーなんか、ボロボロ泣きながら見ていたよ。シェリルとランカのありったけの思いを全部詰めてアルトに届けていたけど、ちゃんと僕の心と財布にも届いた。娘トラにもこのメドレー収録されるらしいので発売日はお店にダッシュ&奪取!


ややご都合展開だったきらいもあるけれど、概ねよくまとまっていたのではないかな。僕は、最後の一瞬まで大いに楽しむことができた。
拾われなかった設定が多いのは残念だったけどね。美星学園のVF-1は実働する機体という設定だったので、てっきり最終決戦はそれが使われるのかと思ったのに、結局忘れられたままだったし。歌舞伎の確執も、先週「それがお前の舞か」と父親がつぶやいたっきりだし。前者はともかく、後者は劇場版か小説版、コミック版で補完されるのかしら。
グレイスの中にあった複数の人格も説明なく一緒に消えたけど、あれは過去にグレイスが人格統合の実験かなにかをした結果なのかな?


ところで第12話「ファステスト・デリバリー」を見たときからずっと思っていたんだけど、これは過去シリーズ全部の集大成になる作品なんだね。ちょっとまとめてみる。

  • 初代TV版および「愛、おぼえてますか」
    • 第12話「ファステスト・デリバリー」
      • ゼントラーディ部隊がボドルザー艦隊そのまんま。ボドルザー本人はいなかったけれど、その役はテムジン(ガムジン)が一人二役(二人一役?)を演じていた。*1
      • ゼントラクォーターのランカがゼントラーディ軍人を「文化」で鎮圧したのは、初代ゼントラーディハーフのコミリアを思い出す。
    • ミシェル(青)とクラン(赤)の機体カラーがマックス(青)とミリア(赤)のものを踏襲
  • IIはよく知らん
  • プラス
  • 7
    • オズマの音楽の趣味
    • 12話でランカがサウンドブースターつけたバルキリーに乗って歌ったのはミレーヌのパロディ……ちょっと強引か。
    • 惑星バジュラへの総攻撃とプロトデビルン母星への総攻撃が似ている気がする。地球への援軍は間に合わず、退路を絶ってフォールド航行で奇襲。これも強引だな。
  • ゼロ
    • ランカの映画
    • 鳥の人
    • マオ・ノーム
      • ランカの母とグレイスはマオ・ノームと研究者仲間
      • マオ・ノームの手紙「イヤリングを娘に贈ります」って書いてたけど、このイヤリングってシェリルのフォールドクリスタル? だとしたらシェリルとマオは極めて近い血縁関係があることに。

製作された時期が近いこともあってか、ゼロから拾ってくるネタが多いように感じられた。でも僕まだゼロ見てないんだよなー。F終わったし、近いうちに見たい。

*1:テムジンにだけランカの歌が通用せずにアルトのVF-25で撃墜したのは、ボドルザー・ミンメイ・輝のそれぞれの関係と一致する。