コンプレックス

刺激に弱く病的なまでに白い肌とか。光にかざすとやや赤茶けて見える細い髪とか。肉付きの薄い身体とか。低くて通りづらい声とか。他人から見たら「なんだそんなこと」と言われるようなコンプレックスに包まれて、今日も僕は生きている。
「なんだそんなこと」と割り切れないからこそ悩んでいるのだ。髪の太さなんて悩んだってしょうがないけど、悩んじゃうんだからしょうがないじゃないか。
それにしても、ああ、こんなくだらないことで悩める今はなんて幸せなんだろう!
こんなくだらない僕でいさせてくれる全ての人に最大限の感謝を。