昨日の出来事

帰宅したら、居間に、アメリカ留学した元クラスメートがいた。


うわ、君、何してんの。
奴「夏休み入ったから、昨日帰ってきた」
それが何で俺の家に?
奴「はい、お土産」
ようこそマドモアゼル、ただ今コーヒーをご用意致します。
弟「現金な奴」

最近の小学生

妹「おかえり兄ちゃん、通知表見て!」
ほうほう……おう、なかなか良い成績だな。褒めてつかわす。
奴「どれどれ。あ、整理整頓に丸ついてる」
妹「へへー」
お前はうちの子じゃないもんなー。
弟「なー」
妹「何でやねん!」
奴「あれ? (めいぼうじん)くんも(弟)くんも整理整頓できてなかったっけ」
いやいやいやいや。
弟「いやいやいやいや」
妹「全然ダメなんだよ、2人とも。字も私が一番きれいやもん」
それに、兄弟で泳げるのこいつだけだし。
弟「1人だけ5月生まれだし*1
こいつ絶対俺たちと血ぃ繋がってない。出来が良すぎるもん。
奴「そうなの?」
そうなの。(妹を見る)……って、姉ちゃん、そこの血の繋がってない姉ちゃん、他人の髪に触る前には一言何か言え。
妹「お姉ちゃんの髪キレイだもん」
奴「ありがとー」
弟「『だもん』じゃねえ」
褒めた(つもりの)俺の立場がないし。これもゆとり教育の弊害か。
奴「そう! 今、結構教育課程変わっちゃったんだよね」
ゆとり教育』という言葉はなくなったけどね。
弟「俺もセンター試験の範囲が結構変わっちゃって」


以下略。

近況

奴「(めいぼうじん)くんも夏休み?」
いや、まあ、夏休みっちゃあ夏休み。
奴「いつまでこっちいるの?」
ずっと。
奴「?」
学校辞めたから。
奴「……ふうん」


(このあと少し優しくなった彼女の心境が知りたい)(そして死にたい)

お酒

母「(奴)ちゃん、お酒好き?」
奴「大好きです!」
母「じゃあちょっと待って、味見して」
奴「わーい」
母「ソルダム、レモン、梅酒。どうかな?」
奴「すごくおいしいですー」
母「それ自家製なんだよ」
奴「えー、きゃー」
その梅酒、3年ものだよ。
奴「きゃー、きゃー」
(弟)はレモンが一番好きなんだっけ?
弟「うん。甘さもちょうどよくて」
奴「レモンもおいしいねー。しあわせー」
母「あ。お中元で日本酒たくさんもらったんだけど、いる?」
奴「いいんですか?」
うわ、めっさ笑顔やし。
母「じゃあ、帰りに持たせてあげる」
奴「わーい!」
母「あら、顔真っ赤になってる」
奴「ホントですか? 明るいうちから何やってんやろ私」
ま、今日ぐらいいいんじゃない? 向こう、ポン酒や梅酒は少ないし高いでしょ……って、だから姫、姫様、何をなさっておられるのですか。
妹「ほっぺぷにぷに」
お前そのうち殴られるぞ。
妹「誰に?」
俺に。

ゆとり

まったく、これだからゆとり世代は。
奴「でも、その、最近の子って元気やね」
言いたいことはハッキリ言う方がすっきりすんねんで。
奴「いやいやいやいや、そんな、別にそんなつもりじゃ」
弟「こんな生意気なのは(妹)だけだよ」
いや、(奴を指差して)こちらの方もなかなかのものでしたよ。
奴「……(めいぼうじん)くーん?」
弟「兄さんもそのうち殴られるよ」
誰に?
弟「俺に」

ちちんぷいぷい

(テレビ点けたら、ちちんぷいぷいで「超臭い薬品を壺に入れ蓋をし、『とても臭いから開けちゃダメ』と張り紙して置いたら、人は果たして蓋を開けてその臭いを嗅ぐのか」という実験をしていた)
(結構な数の人が嗅いでいた)


奴「これは私も嗅ぐなあ、きっと」
『嗅がない』って選択肢はないよな。
奴「別に嗅いだからって死ぬわけじゃないしねー」
……っていうかさ、テレビ局のブースにこれみよがしに『絶対ダメ!』って張り紙して放置すんのってさ、要するに『絶対しろ』ってことやんな。
弟「洗剤の『混ぜるなキケン』みたいなもんか」
いや、それは混ぜるなよ。

ヒエラルキー

母「ゼリーと羊羹あるけど、(奴)ちゃんはどれする?」
奴「あ、じゃあ、羊羹いただきます」
母「兄ちゃんは?」
何でもいいよ。最後、余ったやつでいいや。
母「(妹)は?」
弟「ご覧のとおり、この家では俺が一番ヒエラルキー低いんです」
奴「ふふふ、飛ばされちゃったね」
弟「まあ、小さい順なんで仕方ないですけど」
待て。俺が子ども、みたいな言い方するな。
奴「だって子どもやもんね」
弟「ですよね」
妹「(弟)兄ちゃんが老けてるだけやん」
全員「……」
……世知辛いなあ。

得意科目

妹「じゃ、私、宿題やる」
奴「わー、えらいねー」
と思った。
奴「え?」
いや、去年の読書感想文でな……(妹にごっつ睨まれる)何でもありません。
奴「じゃあ私も聞かんとこ」
妹「お姉ちゃん、得意科目、何?」
奴「えー。物理……は全然あかんやろ。化学も苦手で、数学もそんなでもない。やっぱり英語……もダメやねんなあ」
えー。
奴「いや、ホントにあかんねん。そういう(めいぼうじん)くんは何が得意なん?」
家庭科。
奴「えー」
弟「えー」
妹「えー」
え、何、この冷たい仕打ちは。
奴「だって、ねー」

料理

嘗めんな、カレーとシチューとハヤシライスぐらい作れるぞ。
弟「全部一緒やんけ」
奴「それなら私も作れるわ」
妹「私も」
弟「俺も」
おいコラお前、嘘吐くな。米も研がれへんくせに。
奴「えー」
弟「研げるよ、もう今は」
弟から突然「兄さんお米の研ぎ方教えて」なんてメールが来たら俺は兄として一体どうしたらいいんだ。
奴「お米の研ぎ方を教えてあげたらいいんじゃない?」
米の炊き方なんか家庭科でもさんざんやったやろう!
弟「いや、俺、実習んときリーダーだったから。指示する人」
お前ホントとことん最悪やな。
弟「これはこれは、お代官様ほどでは」

冷麺

奴「で、結局どうなったん?」
弟「そうめん茹でて食べました」
奴「え……お米は?」
弟「洗い場に放置しました」
だから無難にパエリアにしておけと。
奴「いや、それ難易度上がってるし。でも(弟)くん、そうめんは茹でれんねや」
弟「麺類好きなんで」
そういや、そうめん冷麺冷やし中華の季節やな。
奴「冷麺好きー。韓国冷麺おいしいよねー」
うん、おいしい。
弟「俺、盛岡冷麺の方が好きなんですけど」
あれは邪道。ダメ。論外。
奴「私も韓国冷麺の方が好きだな」
ほらー、見ろー。
弟「そっか……」
妹「私は冷麺そんな好きじゃない」
お酢の味が嫌いなんだっけ?
弟「お酢入れなきゃいいじゃない」
いや、スープに元々お酢入ってない?
弟「入ってない……気がする」
へえ。いつもバカスカお酢入れるから、知らなかった。
奴「どれくらい入れるの?」
……あのさ、焼肉屋で冷麺頼むと、お酢の瓶が出てくるじゃない? 醤油差しみたいな容器に入って。
奴「うん」
俺と弟で、その瓶が空っぽになる。
奴「掛け過ぎだよ!」
スープの量が1.5倍くらいになる。それと、上に乗ってるスイカがちょっと酸っぱくなる。
奴「えー。うわあ」
想像した?
奴「思いきりしちゃった……」

質問

妹「ところでお姉ちゃん、どんな麻薬が好き?」
奴「え……?」
お前は何だ、そのうちテロ組織でも作るつもりなのか*2

不得意科目

奴「そういえば、結局(めいぼうじん)くんの得意科目って何やったん?」
国語。理数系全部ダメ。
弟「理系の癖に」
そういうお前は経済学部なのに数学あかんやんけ。
弟「そうなんだよね……数学できんとお話にならないんだけど、本当は」
奴「私も、理系でしかもアメリカの学校だけど、物理化学生物英語全部ダメ……」
……俺たち、何で、この進路選んだんだろう。

おあいそ

奴「じゃあ、そろそろ帰ろうかな」
母「それじゃあ烏賊も持ってって。おいしいの貰ったんだ」
奴「あ、ありがとうございます」
母「お母さんに刺身にして貰って、つまみにするといいよ」
奴「ありがとうございます!」
で、君、何しに来たんだっけ?
奴「お酒を呑みに」
で?
奴「美味しいお酒とおつまみ貰いました!」
……まあ、まだ明るいけど、気を付けて帰れよ。ホントに。頼むから。

*1:俺と弟は10月生まれ。

*2:こないだも妹が「どんな爆弾が好き?」と僕に聞いてきた。