肉桂飴

3限目(本日最後の授業)が終わったあと、先生からニッキ飴をもらった。辛かった。
捨てる訳にもいかないから、ただただ嘗め続けた。
街や駅で僕と擦れ違った人たちはきっとみな一様に驚いたことだろう。顔をしかめた坊主頭がずんずん歩いてくるんだから。


何人かに「(そんなに不味いなら)捨てたら?」とも言われたけど、とんでもない! そんなことしたら勿体ないお化けが出るよ!
それに、最近よくバイト先でゴミ箱回収するんだけど、そのときにガムとか飴とかが捨てられているのを見ると、とても悲しくなる。僕にはそんなことはできない。


舌などに触れぬよう慎重に嘗め(?)ていたので、結局、嘗め切るまで30分ぐらいかかった。
もう二度とあの人から食べ物もらわない。