どきどきの詳細

ぼーけんがー はーじまーるー
ドキドキーがー はーじーまーるー

というのは、黄金勇者ゴルドランのオープニングテーマです。が。
こんなドキドキはいらないよ……!


さて、乗ってきましたよプロペラ機。
主翼の下の席だったので、飛ぶ前は非常にわくわくしていたのですが。実際に飛んでからはもう、気が気じゃありませんでした。
いつ死んでもおかしくないと思いました。頭の中では遺産分配始まってた。


飛行中、不意に思い出した、中学の修学旅行。
離陸の瞬間にどよめいた級友たちを「うっせーな落ち着けよ」なんて思いながら見ていた私ですが、ごめん、怖い。怖かった。すっげー怖かった。
泣いたって仕方ない。私、降りた時、ちょっと涙目だった。仕方ないよ。


そんなわけで怖くて怖くてしょうがなく。
離陸の瞬間からずっと座席の肘掛けを握っていたのですが。
あの、ジェット機と違って、プロペラ機の肘掛けは固定式じゃないのね。新幹線みたいに上に跳ね上がるのね。
……察しの良い方ならもうお気付きかと思いますが、ぐっと力を込めた瞬間に、その肘掛けもぐっと持ち上がってあひゃあ!


飛行機、壊したと思った。この瞬間に墜落して死ぬと思った。真剣に。
墜落しなくて良かった。


その後も、生憎の悪天候で揺れる揺れる。
一度始まりかけた機内サービス(無料で飲み物配ってくれるやつ)が、台車を出した途端にエアポケットに入って休止してしまうというトラブルもありました。
それでもプロ根性と申しますか、アテンダントがメモを持って乗客一人一人に注文を聞きに来た時には、人間って凄いと思いました。女性は偉大だ。


そして注文した熱いスープを持って来てもらったとき、人間はもう駄目だと思いました。男は馬鹿だ。というか俺は馬鹿だ。
こんな揺れる機内で、どうやって熱々のコンソメスープin紙コップを飲めって言うんだ!
近くの座席を見回すと、ジュースのコップには蓋とストローがついていました。うわー。


恨めしくそのストローを眺めていても始まらないので、仕方なしにおっかなびっくり飲みました。
幸い、あまり零さず飲めました(=ちょっと零した)。
もうスープなんか嫌いだ!


漸く飲み干して人心地ついた頃、周りを見渡したら。斜め前の女の子二人組が機内誌を見ながらANAユニフォームフィギュアの限定カラーの話をしているのが聞こえて、別の意味で気が気じゃなくなりましたが。それはまた別のお話ということで、深く言及するのは止めておきます。そんな元気は残ってない。


そんな感じで私の1時間18分44秒の空の旅は終わりました。
如何だったでしょうか。
この日記には一体何回「死」という字が出て来たのでしょうか。
正解者には抽選で金のメロンパン入れを差し上げません。


で。
帰りもこれ乗んなきゃいけないのか俺('A`)